【苦手な物理への意識改革】物理は暗記ゲーじゃない!

query_builder 2024/02/27
ブログ

物理を苦手と感じている皆さん!もしかして、「物理は公式暗記ゲー」だと思っていませんか?


実は、物理は公式暗記ゲーではありません!!!

もちろん、公式を覚えていなければ問題は解けませんし、公式さえつければ解けてしまう問題が多いのも事実です。しかし、物理の本質は公式を覚えることではありません


物理の公式を暗記するだけ暗記してしまうと、かえって物理が苦手に感じられてしまいます。この記事を読んで、苦手な物理に対する意識改革をしていきましょう!


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なぜ公式暗記ゲーと思っちゃうのか?

公式の量が多い!!

まずは、なぜ物理が公式暗記ゲーと思われてしまうのかについてお話していきます!


第1に、公式の量が多すぎることです!!物理学は自然界の現象を数学的に表現する科学です。そのため、様々な状況や現象に対応するために、多くの公式が存在します。。。運動や力学、電磁気学、熱力学などの分野では、それぞれ独自の公式が用いられます。たとえば、運動方程式や速度、加速度の関係を表す公式、力と運動量の関係を表す公式、電場や磁場の強さを表す公式、熱の伝導やエネルギー変換を記述する公式。。。などがあります(こう見ると嫌になりますね!)。


そして、問題を解くときというのはこれら公式を覚えているのが前提となり、さらにひねったりもしてくるので「公式を覚える」ことが重要となってしまいます

このようにして、物理は公式を覚えることが大事、つまり物理は公式暗記ゲーとなってしまうのです。。。

計算重視の教育

そして第2に、現在の物理教育が計算を重視した教育となってしまっていることも原因に挙げられます。


上述したように、物理には多くの公式があり、さらにそれを前提として問題を解かなければなりません。さらに加えて、入試ではそれら問題を時間制限のあるなかで解かなければなりません。

つまり、計算のスピードと正確性が問われる入試制度になっています。これに合わせるために、普段の物理教育も計算のスピードと正確性を重視したものになっています。


こうした、公式を導出するまえの思考過程を重視せず、道具としての公式が与えられた後の技術を重視した教育により、公式は暗記するものという意識が皆さんの中に無意識についてしまっています

実験との関連性の欠如

第3に、実験との関連性の欠如があげられます。


これは第2に挙げたものにつながりますが、学校の授業中に「この公式はこういう現象を表現している」といった説明があまりされない傾向にあります。やはり、計算を重視してしまい、その背後の自然現象を想像する能力を軽視してしまっているからです。


実験との関連性が分からないと、やはり公式というものがどこから出てきたか分からないため、公式は暗記するものという認識が出てきてしまいます

物理は自然科学!

数式は計算じゃなく言葉

以上、物理を公式暗記ゲーと考えてしまう理由を挙げてきました。これらをまとめると、


  1. 公式の数が多い
  2. 計算重視の物理教育
  3. 実験との関連性の欠如

でした。1番はさておき、2番3番に共通するのが、「数式をただの計算として見ている」ことです。


先にも述べたように、物理というのは自然科学です。つまり、自然現象が先に存在して、それを表現するために数式を用いています。したがって、物理で出てくる数式は計算ではなく、自然現象を表現するための言葉です。


かの有名なガリレオも、


哲学(昔は科学も哲学の内でした)は目の前にたえず開かれている最も巨大な書、すなわち宇宙のなかに書かれているのです。・・・その書は数学の言語で書かれており


と評しています。このように、数式の背景には必ず自然が存在しているという当たり前の事実をちゃんと認識することが、物理にとって非常に重要なことです。


この部分が欠けた物理教育が、物理嫌いを多くしているんですよね...。

公式の背景の自然現象を想像しよう!

以上のことをまとめると、物理は公式暗記ゲーではなく、公式の背景の自然現象を想像するゲーだということです!


少し長くなってしまいましたが、つまりは自然現象とセットで数式を扱おうということです!


これができれば、あなたの物理への意識は大きく変わります!

考えてみて下さい。あなたの手元にあるノートは、単なるノートではありません!そこには、先人たちの知恵と、神羅万象の自然現象が詰まっています。ノート上で自然を再現することができる、この面白さこそが物理の醍醐味であり、本質だと私は思います!

まとめと提案!

まとめ

以上、物理を公式暗記ゲーだと感じてしまう理由は、


  1. 公式の量が多く、まず暗記することが重要
  2. 計算を重視した教育
  3. 実験との関連性の欠如


でした。そして、これらの根本には、


  • 物理で出てくる数式は計算ではなく、自然現象を表現するための言葉


であるという認識の欠如がありました。したがって、数式の背景の自然を想像できたら、物理への苦手意識も取っ払うことができます!

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上で挙げた、「数式の背後にある自然現象を想像する」力というのは、独学で身に着けるのはとても難しいです...。

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