苦手に感じるのはなぜ?物理につまづく理由を解説!

query_builder 2024/01/13
高校生 物理 苦手
ブログ

皆さんこんにちは!Scientia代表の戸澤です!

物理が苦手でしょうがない...

問題を解けてはいるけど何をしているのか分からない

物理の何が分からないのか分からない

このように悩んでいる人も多いのではないでしょうか?実は僕もこれと全く同じ悩みを抱えていました...しかもそれが解決したのはなんと高3の9月!(笑)

しかも高3の9月まで苦手分野の1つとして物理がありました(笑)

つまり,物理が苦手,何が分からないのか分からないという悩みは年月が経てば自然と解消されるものではありません

今回は,これらの悩みを抱えている人たちに役に立つ情報をお伝えします!

何が分からないのか分からない?

問題は解けるんだけど...

これは高2,高3春・夏の僕の話なのですが,当時の僕は公式も暗記できていて,問題集も解けてはいるんだけど何をやっているのか分かっていない状態でした.

こう聞くと,

いやいや問題解けてるんだから何してるかはわかってるんじゃないの?

と思うかもしれません.確かにその気持ちも分かるんですが,実際にこう思っていたんです(笑)


講師として多くの生徒を見てきましたが,このような「問題は解けるけど,何をしているのか分かっていない」生徒というのはかなり多いです.しかも,頭の良い子に多い傾向にあります.

というのも,頭がいい子はその要領の良さで公式や問題の解法などをすぐに吸収しますが,なぜその解法がいいのか,その式は何を意味しているのかという「考える」過程を飛ばしてしまっているからです.

つまり,何をやっているのか分かっていないというのは考える前に技術を身に着けてしまっていることが原因にあります.

何が分からないのか分からない...

物理の「何が分からないのか分からない」という悩みも,上で述べた「何をしているのか分からない」という悩みと同じです.

これも,「考える」過程をすっ飛ばして問題を解く技術を習得してしまったことが原因です.


したがって,これらの悩みを解決するためには意識的に「考える」過程を導入しなくてはなりません!

では,具体的にはどうやって「考える」過程を導入すればよいでしょうか?

苦手克服のカギは「当事者意識」!

「考える」とは?

こうして,皆さんの悩みの原因が「考える」過程をとばしてしまっていたこととわかりました.ということは次に考えるべきは,いかにして「考える」過程を取り入れるかということです.


ですがその前に,「考える」とはどういうことかを考えていきましょう(笑)


生徒として授業を受けていた時も,塾講をやっていたときもよく耳にするのが「もっと考えなさい」という言葉でした.これはもっともらしいですが,一番重要な「考える方法」については一切言及していません.

こう言うとひねくれているかもしれませんが,「考えろ」と言われるということは,その人は「考えていなかった」わけです.その原因として,「考えるという発想がなかった」のか「考え方を知らない」が挙げられます.

まわりくどい言い方をしましたが,「今まで考えてこなかった」人というのは,「考える方法を知らない」可能性が高いです.そのため,「じゃあ考えよう!」と意気込んでも,間違った考え方をしてしまうかもしれません.


物理の「考え方」!

前置は以上にして,物理に関して「考える」とはどういうことか考えていきましょう.

まず,物理の第一の特徴は自然科学であるという点です.つまり,自然があってそれを表現するために式が存在しています.そのため,まず今,どんな自然現象を対象としているのかを考える必要があります.


どんな自然現象を対象としているのかで,使う公式が決まっていきます.例えば落体運動を対象とするのであれば運動方程式を,粗い床面上での運動を対象にするのであれば動摩擦力,静止摩擦力に関する式を使います.今あげた例は非常に簡単なものですが,問題を解いていく上では公式がどのように導出されたのかを知っておく必要があります.

例えば最大静止摩擦力を使って床の角度を測ったりするときは,摩擦力に関する思考実験を知っておくべきです.

このように,対象となる自然現象を決めた後は,使う式を見極めなくてはなりません.式を見極めるためには公式がどう導出されてきたのかまで考えなくてはなりません


そして使う公式を決めたあと,計算をして答えを出しますが,自分で出した答え・式がどんな意味を持っているのかまで考える必要があります.具体的には,

  • 質量を無限大または0に飛ばすと式はどうなるか,予想される現象と合致しているか
  • バネ定数kを無限大または0に飛ばすと式はどうなるか
  • 角度θの値をいじるとどんな値になるか

などを考えてみましょう.すると,自分の出した式と実際の自然現象をつなげて考えることができます.


以上のように,物理で「考える」というのは

  • 今,対象としている自然現象はどのようなものか
  • 使う公式はどのようにして導出されるものなのか,どんな特徴を持っているのか
  • 自分の出した式は,値をいじったときに自然現象を表現できているか

という3つの段階があることがわかります!


日々考えるためには...

といった感じで,物理で考えるというのは3つの段階があることが分かりました.


特に上で挙げた2番目,公式はどのように導出されたのか,という点については,日ごろの授業から意識しておく必要があります

つまり,授業を熱心に聞く必要があります(笑)

この熱心に聞くというのを僕は,「当事者意識」と呼んでいます.というのも,物理の授業というのはまさしく「公式を導出する過程」であり,その公式の導出過程に自分も参加し議論することが大事だからです.つまり,議論に自分も参加しているんだという「当事者意識」を持つことが非常に重要です.

まとめ

「考える」習慣で苦手も克服!

以上,物理を苦手に感じている人の特徴,原因,解決方法を話してきました.



物理が苦手でしょうがない...

問題を解けてはいるけど何をしているのか分からない

物理の何が分からないのか分からない



と感じてしまう原因は,


「考える」過程を飛ばして先に問題を解く技術を習得してしまっている


ことであり,その解決のためには,


  • 今,対象としている自然現象はどのようなものか
  • 使う公式はどのようにして導出されるものなのか,どんな特徴を持っているのか
  • 自分の出した式は,値をいじったときに自然現象を表現できているか
  • 授業には「当事者意識」をもって臨む


が重要です!


日頃から「物理として考える」習慣をつけていきましょう!



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